外か、家か、もっと遠く

土足の文化が日本にはない.

健全な土だった時代はとうに去ったよう.

密閉気密空間が当たり前になって、風通しもよくなければ、

土のかけらも落ちていない、

そんな家が当たり前になってきた.

何世代かそういう暮らしに慣れて、このコロナ禍、

土を踏んで生きなければ免疫もつかないのでは、と特に思う.

昨日は少し肌寒いくらいでGWも明けてブレーカーもレバーを上げて、

元の電気あり生活にもどった途端、朝ほこりがとても多く舞っていることに気づく.

 

マイナスに荷電しているとほこりを寄せ付ける.

高価だったLA社の毛布も指先でつつつ、と夜に静電気が目に見えるのにも慣れた.

茶白のまるくんに触れても、小さい頃はその柔らかい手触りの被毛ゆえ、

バチバチっと静電気が走って、触れても撫でてもかわいそうな感じだった.

お互い静電気を帯びていて、マイナス荷電の体質らしかった.

 

ついでに鼻炎、、なでるとゴロゴロというよりふがふがなって鼻の呼吸音が響く.

三毛のみいにゃんまでプチプチ音が聞こえて、

どうやら風邪がきているらしいが、触らなければなんともない.

 

風邪のウイルスなんていまだに星の数ほどあって、抗生物質が効くのは限られていて、しかも耐性菌まで出ているという始末、、

病院の床も踏みたくないけれど、同じ靴で玄関まで行ったり、

駐車場や車の中、人は無神経に同じ足裏であちこち行く.

 

猫が身一つで無防備にも思える、その素足と肉球でベッドからトイレから、

居住君缶をともにするのも、精一杯高いところ、人の手の届かないところでゆっくり休

みたい、というのはなんだかお日様のようにもみえる.

 こういう安らぎとか、平穏さ、無邪気な目もを見ていると、こういう心持にしてくれる

存在というのはなかなかないな、と猫と猫助けしているひとは、

猫に救われているとわたしを含めて思ったりする.